「古事記」舞台秘話①アマテラスの闇を演じる?
日本のルーツともいえる、神話。
6/14(金)に海外公演ご報告会をさせて
いただくにあたり、古事記のことを
もっと皆様に身近に
知っていただけたら嬉しいなと思い、
これから回数を分けて記事を
書かせていただこうと思います。
「古事記」舞台の経緯
日本の神話である「古事記」を
舞台にしたいと思ったのは昨年。
もともと全く詳しくなかった私が
1年間かけて
公立小学校の校長先生である
渡邉先生に教えて
いただいたことから始まりました。
千葉県船橋市で設立10周年となる
我が劇団
「劇団☆ゆにぃ〜く&ぴぃ〜す」
(通称ゆにぴ)の
脚本家、元さんに
台本を書いていただき、
こまさんに楽曲を作って
もらい、あみちゃんに
美術をお願いしました。
初めて台本を手にして
最近では神話をテーマにした
本やアニメも色々あるようですが、
ゆにぴメンバーが創ったとしたら
どんな作品になるんだろうか。
元さんからいただいた台本を
初めて見た時は
本当にドキドキでした。
「俺自身が古事記に詳しく
ないからこそ、
現代風に当てはめて
考えてみたんだ」
とのこと。
人間の「光と闇」を
強烈に描くのが
元さん作品の特徴。
今回はまさかの
神様の光と闇。
アマテラスが
思いっきりヒステリックに、
そして心の葛藤も
描かれていて・・・
「これを演じてしまっても
大丈夫なのか??」
と衝撃を受けました。
演じてしまって大丈夫??
「アマテラスさんって
よく神社で祀られている、
あの有名な神様だよね。
その方の闇を表現するって
失礼じゃない?」
とか、
「神様なんだから
こんなに人間みたいに
悩むはずないじゃん」
とか、
台本をお願いしたにも
関わらず色々出てきて
しまって、
舞台発公演前夜まで
作品についてみんなで議論。
「こんなアマテラスさんは
演じられない」
と初めて台本のページが
読み進められなくなる
ほど重いものが
何かのしかかって
くるようでした。
(今から思えば、
役の気持ちが
身体に入ってきて
いたのだと思います)
私達が「古事記」を
通して伝えたいこと
古事記についての原作や
様々な文献には、
一人一人の神様の心情や
心の気持ちまでは
実は描かれていません。
いろんな解釈もあるようで
何が真実かはわからない。
そんな中、
私達が伝えたい
「古事記」とは何か。
そう考えた時に、
渡邉先生から
教えていただいた
ある言葉が大きな
一つのテーマとなりました。
「古事記は、できそこないの
神様の成長ストーリー」
だということ。
アマテラスさんや
登場する神々の凸凹を
思いきり表現することに
よって、
「神様も凸凹だから
私達も凸凹でいいのかも?」
と、一人一人の個性を
受け入れあえるきっかけに
なったらいいなと
思ったのです。
そう思った時に、
中途半端ではなく
思いっきりアマテラスさんの
光と闇を演じることに
納得がいきました。
芝居をさせていただく時に
大事にしているのは、
観に来てくださった方々の
普段の日常ではなかなか
表に出しづらい感情や
気持ちの揺れうごきを
代弁するように思いきり
表現するということ。
普段、隠れてしまった感情を
舞台で演じている役者の
喜怒哀楽を観ることで、
発散し昇華するきっかけに
なったらいいなと思って
演じています。
実際の「古事記」舞台
初公演を迎えて
実際に2/12に初公演した日。
台本のイメージよりも
実際はとっても温かい舞台に
なったような気がします。
それはきっと
八百万の神として
一緒に演じてくれた
劇団の子ども達や、
愛に溢れた楽曲、
そしてお客様の笑いと涙によって。
孤独に引きこもってしまった
アマテラスさんが
1人じゃないことを
演じながら体感しました。
何より、
古事記を教えてくださった
渡邉先生から大絶賛だったことが
大きな安心につながりました。
アマテラスさんの
光と闇。
そして神々の凸凹感。
私達も神様達のように
凸凹を認め合って
助け合っていけるよう、
毎回の舞台では
神様のできそこないっぷりを
思いきり演じさせて
いただこうと思っています。
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次回の舞台のご案内
【6/14(金)1人芝居「古事記」海外公演バージョンご報告会】
▼日時
2024年6月14日(金)
19時半〜21時(19時開演)
▼場所
千葉県船橋市習志野台2-49-18 3階
▼アクセス
新京成、東葉高速線北習志野駅より徒歩5分。
「大衆餃子閣」という
中華料理屋さんの看板が
入り口にあるビルの3階です。
専用駐車場はないため、
公共機関などを
ご利用くださいますよう
お願いいたします。
▼チケット
3,000円
※当日現金払
▼お申し込み
こちらのお申し込みフォームより
お願いします。
https://forms.gle/HH8927Mcr4PZrydb9
▼お問い合わせ
uniqueandpeace@gmail.com
社)ゆにぃ〜く&ぴぃ〜す事務局