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映画「あんのこと」を観た。

このなんとも言えない憤りとやるせなさ。

あの映画に登場してきた中の人物に
対してなのか。

あんが生きてきた社会に対してなのか。

誰にぶつけていいのか
わからなかったけど、
映画を観終わって
今これを書いていて気づいた。

あんの存在を知らず、
あんのような子達に
何もできなかった
自分自身に私は
きっと怒っているのだ。

映画の内容は書けない。

でも、
これが実話を元に作られた
映画ということだけは
知って欲しい。

2020年に実際に
朝日新聞に載ったある記事
(「ハナ」という女の子だそう)
がプロデューサーの目にとまり、
入江悠監督が映像化したのだという。

私は作品の中盤まで
佐藤二郎演じる多々良刑事に
とっても引き込まれていた。
こんな体当たりな刑事さんが
いてくれたら救われる子達が
もっといるだろうにと
思いながら、彼の関わり方や
ぶっきらぼうな中でも
更生に導く言葉がけなどに
釘付けになっていた。

でも後半は
誰に共感し、
誰に救いを求めていいのか
わからずとっても
心が疲れた。

自分がそこにいたら
気づかずに通り過ぎて
しまっていたのか。

何かできることは
あったのか。

自分に自問自答するくらいしか
気持ちの持っていきようが
ない。

一つ。

あんが必死に自分の人生を
生きたことだけはわかる。

いや、わかるなんて
わかったふりをしちゃ
あんに失礼だ。

あなたという人がいて、
生まれてきてくれたこと。

あなたの人生を
一生懸命生きようと
したこと。

周りの弱い者や
守るべき人に対し
愛と優しさを
注いでいたこと。

自分のことも
少しづつ大切に
しようとしてきたこと。

想像でしかないけど、
この映画を観て
私はあなたを
知ることができた。

あんは映画が終わっても
私の心の中に居続ける。

何もできないけど、
私は私の人生を
大切に生きるね。

あなたみたいに
人に優しく
できないかもしれないけど。

そしてこの映画を
1人でも多くの人に
観てもらえるよう、
拙い文章だけど
ブログに残しておくね。

ああ。

今この瞬間も
あんのような子が
この日本に、
世界中にいると思うと
どうしていいか
わからない。

私は何をやっているんだろう。

もっと何ができるんだろう。

▼映画「あんのこと」公式サイト
https://annokoto.jp/

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